ところどころ春冬

2012
HDヴィデオ
77分

東日本大震災と原発事故のあと東京に住んでいる人たちの物語。当時の社会のムードを記憶しておかなければいけないと思ってこれを制作した。ただしドキュメンタリーではなくフィクションとして、詩として、個人の物語として作ることを心がけた。

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監督/脚本/撮影/編集:地主麻衣子
出演:櫻井崇、小泉圭理、菊川恵里佳、井原亜美、高石晃

あらすじ
東日本大震災から1年後、東京に住む峯田と井上は世間話をしながらよく一緒に酒を飲んでいた。あいかわらず余震は続くものの、日常生活は落ちつきを取り戻しているかに見えた。
あるとき峯田が一緒に夕食を作るために買ってきた茨城県産のキャベツを見て井上は不機嫌になる。井上が放射性物質を気にしていることを峯田は知らなかった。
ふとしたきっかけで「東京から出て行きたい」と漏らす井上。その発言を本気にしなかった峯田だったが、友人の言葉に動揺し次第に自分を見失っていってしまう。