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2012.11.29

近況

12月終わりから1月にかけて、ある監督の現場に参加することになりそう。
ボランティアスタッフだけどすごく勉強になりそうなので楽しみ。
最近出会った友達と話していて、その友達から「現場を見た方がいい!」と言われたので
「うーむ。。。」と考えていたら
以前から興味があった監督がスタッフ募集していたのです。
すごいタイミングなので、いっちょ勉強してこようと思う。
期間的にはそんなに長くないけど、ちょうど年末年始で仕事も調整できたし
本当に良いタイミングだった。

美術部に配属されると思う、という返信がきた。
履歴書に美大卒と書いたからかなー。
そんなに大規模な予算の映画でもないと思ってたんだけど
美術部とかあるのねー。
血のりとか仕込めたらいいな。血のりの仕組みを知りたい。
でも流血シーンとか絶対なさそうな映画だ!!
美大卒でもかなりぶきっちょな部類だけど、とにかく頑張る。
盗めるだけ盗むのだ!!!!!

話ちょっと変わるけど、
東京フィルメックスで園子温「BAD FILM」、アピチャッポン「メコンホテル」観てきた。
「BAD FILM」は1995年に撮影して未完成だったものを最近完成させたらしい。
前に園監督のフィルモグラフィで「BAD FILM」の説明を読んですごく観たかったから
これは絶対行かなきゃと思った作品です。
観て良かった。
これは自主制作でできる限界地点なんじゃないか??と思った。
DIY感と、これよくできたな、というほんとむちゃくちゃな映画。
中央線の車内で、日本人自警団のグループと中国人自警団のグループがタイマン張るシーンとか
ぜったいゲリラ撮影だけど、ほんとによくやるなと思った。
撮影エキストラだけで満員電車くらいの人がいるんだもん。
その日は上映後、監督の質疑応答があった、
これを作る前はしばらく映画作りから離れていて
東京ガガガという集団で渋谷で路上パフォーマンスをしていて、
そのメンバーが2000人を越えたから映像撮ってみようかなと思ったらしい。
私が園子温の映画を観るきっかけになったのは、
多摩美で椹木野衣先生のゼミをとっていたとき
椹木先生が「愛のむきだし」という映画が今度公開されるから絶対観に行って!と
飲み会で仰っていたからだ。
そのとき園子温と東京ガガガの名前を初めて聞いた。
怪しげな名前だと思った。
私は「愛のむきだし」の公開まで待てなくて
ツタヤで「紀子の食卓」と「自殺サークル」を借りた。
両方衝撃的だった。
ああ、橋本のあのアパートを思いだすなぁ。
たかだか3,4年前だけどすっごい前の出来事みたいだ。
とにかく「BAD FILM」、観れて良かった。
監督自身も出演してるんだけど、Sonic youthのTシャツ着てたり
出演者の格好も、態度も、街のムードも、とても90年代だった。
キッチュなプリントTシャツにロックな鋲付きチョーカーの
組み合わせとか90年代だよね。思いだしたよ。。
オルタナティブロックとクラシックが印象的に使われていた。
地下鉄サリン事件の直前に撮影していたそうだ。
映画の中でも登場人物達の思惑とは全く関係なしに
いきなり地下鉄でテロが起こるというプロットがあったが
本当に現実でテロが起こってしまったのでそのシーンはカットしたとのこと。
それを聞いて山本直樹の「ありがとう」を思いだした。
「ありがとう」も地下鉄サリン事件の直前に連載していて
現実が異様な空気感になってきていたのでそれに負けないように
現実より面白いものを作るんだ、と張り合うようにして
描いていた、と山本直樹がどっかで言っていたような気がする。(あくまで記憶)
私はそのとき小学校高学年〜中学生だった。
そのときのことについては、同い年のごく近い関係の人とはたまに話すけど、
未だにあれがなんだったのか、、、とにかく
今もカオス状態だけどあのときもカオス状態だったのだ。

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