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2016.08.27

「わたしの穴 美術の穴」関連書籍ブックフェア @NADiff


8月28日からNADiff a/p/a/r/tで『わたしの穴 美術の穴』関連企画 BOOKFAIR「1970年の穴から現在を覗く」が開催されます。
それぞれが展覧会や作品に関連する本を選びました。私は何を選んだかというと、ボラーニョの『野生の探偵たち』と『第三帝国』でございます(´ー `)

展覧会の呼びかけ人だった石井さんが展覧会のあとに冊子を作りたいと言い出し、その石井さんとのSkypeでの会話からボラーニョをテーマにした『遠いデュエット』のアイデアが浮かんだり、そのあと『野生の探偵たち』を翻訳された柳原さんがたまたま『遠いデュエット』を観て、『第三帝国』の訳者あとがきにそのことを書いてくださったり、と、この「穴」にまつわる展覧会からはたくさんの予期しない出来事が生まれました。
そもそも石井さんから「穴」について何か考えたい、と言われたとき一番最初に思い浮かんだのがボラーニョのことだったのです。展覧会のときにはうまく消化できず、直接的に作品には結びつかなかったのですが、それがこのような形で繋がっていくとは思いませんでした。
今思い返してみても、この展覧会の成り立ちや動機は結構謎に包まれていて、ほかの参加者と何度話しても、「で、結局なんだったんだろうね?」とみんなイマイチわかっていないのです。
それこそが「穴」の捉えどころのなさなのだ、と言い切ってしまっていいのかよく分かりません。
ブックフェアは約1ヶ月間やっているそうなので、遊びにきてください。私も行きます。そして、関連書籍とともに、『わたしの穴 美術の穴』の冊子を眺めてみてください。独特の手作り感と、どこを掘ってるんだね?感があるかと思います。
この冊子には、すでにレア本のオーラをまとったインディペンデント感があり、うちに冊子の在庫が詰まった段ボール箱があるのですが、横目で見るとそこだけ重力磁場が歪んでいるように感じます。(嘘ですけど)

上に載せた写真は、榎倉康二、高山登、藤井博、羽生真が1970年に行った「SPACE TOTSUKA ’70」という展覧会を調査したときのもので、頭を掻いている桝田さんが金田一耕助みたいで面白かったので載せてみました。

http://www.nadiff.com/?p=2796

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