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2019.02.06

恵比寿映像祭

いよいよ2/8(金)より恵比寿映像祭始まります!
私は展示部門で参加しますが、展示以外のプログラムにも参加します。
岡田裕子さん、草野なつかさん、ディレクターの岡村恵子さんと登壇するシンポジウムは2/10(日)、アーティストトークは2/16(土)です。
シンポジウムはディレクターの岡村さんいわく、通称「女子会」と呼ばれているそうです。全員女性というセレクションに秘められた意図を感じて、テンションがあがります。
設営中に会場を見て回りましたが、今回も攻めていました。これこそ私が好きな恵比寿映像祭!という感じでした。展示も上映も他の作家さんのを見るのが楽しみです。
今後もこの路線とクオリティで継続していけるか色々と事情があるようで、映画祭を守るには観客のレスポンスが超大事みたいです。意外と会場のアンケートやSNSが展覧会を継続するための指針とされることが多いようなので、皆さま是非、どんなことでも良いのでアンケートを書いていただけると嬉しいです。
私は映像を作り始めた最初期から恵比寿映像祭を見てきたので、この展覧会に育ててもらったようなものです。だからこそ今回参加させていただけるのがものすごく嬉しいし、今後もずっと続いて欲しいです。まだ会期が始まる前からこんなことを書くのも変なのですが、どうしてもお伝えしたく・・・
ともあれ、まずは第一に、作品をはやくご覧いただきたいです。入場無料なので、何回も来てください!
上映部門も見逃せないプログラムがいくつもあります。私も通います〜

https://www.yebizo.com/jp/

2018.11.22

わたしたちは(死んだら)どこへ行くのか

TERATOTERA祭りでの『欲望の音』の上映が無事に終わりました。
お越しいただいた方、お気にかけていただいた方ありがとうございました!

さて、今週末11月24日にもイベントに参加します。
上野公園の水上音楽堂で開催される「ARTS TIME PROJECTって何?」というリレートークで、制作中のドキュメンタリー映像を上映して、そのあと筑波大学の五十嵐泰正さんとお話をさせていただきます。
https://uenoyes.ueno-bunka.jp/events/what-is-arts-time-project/

わたしはこの上野でのプロジェクトに参加するにあたり、『わたしたちは(死んだら)どこへ行くのか』というタイトルで、お墓と埋葬についてのリサーチをしています。
今年完成するのは谷中霊園についてのドキュメンタリーになりますが、今後もこのテーマで個人的に制作を続けていきたいと思っています。
展示上映という形で発表するのは来年2月になりますが、24日は水上音楽堂での上映と、そのあとにコンセプトや制作秘話などについてお話をします。

2017.11.05

LIVE Biennaleレビュー

LIVE Biennaleのレビューに『欲望の音(Sound of Desires)』についてのレポートがあります。
早く日本のみなさんにも見て欲しい〜

初日のレポート:http://livebiennale.ca/2017/2017/10/05/wednesday-highlights-live2017/

全作品のレポート:http://livebiennale.ca/2017/2017/10/28/coming-alive-a-review-of-2017-live-biennale-performances/

2017.11.05

黄金町バザールレビュー

文春オンラインの黄金町バザールについてのレビューに『新しい愛の体験』についてのレポートがあります。
http://bunshun.jp/articles/-/3979

2017.03.22

Residency Unlimitedでの上映会

『遠いデュエット』の上映をしました。
今回はレジデンスの滞在アーティストに向けた上映で、たくさんフィードバックをもらいました。
4月18日にパブリックイベントとしてもう一度上映を行います。
もう少しで詳細が発表になります。
ニューヨークにいらっしゃる方、ぜひ遊びに来てください!
http://residencyunlimited.org/process/film-screening-maiko-jinushi-and-dimitar-shopov/

2017.01.17

お知らせ

お知らせが2つあります。

今月発売の美術手帖2月号にグザヴィエ・ドラン監督の新作『たかが世界の終わり』の紹介文を書きました。お手にとっていただけたら嬉しいです。
http://www.bijutsu.press/books/magazine/bt/

2月からポーラ美術振興財団在外研究員として1年間ニューヨークに滞在します。すでにお伝えしていた人には会うたびに「まだいるの?」と聞かれて肩身の狭い思いをしていましたが、ようやく出発です。今年は初心に返ってたくさん実験をしたいです。
モットーはSTAY PUNKです。

2016.11.18

新しい愛の体験


さっぽろ ART STREET 2016で、東京で撮影した『新しい愛の体験』を展示しています。
撮影したのは今年の3月で、ずっと寝かせていたものを編集した新作です。編集の過程で東京バージョン(こういう風に呼びたくないけど、こう呼ぶしか方法が見つからない)の核はチェンマイでやったものとはかなり違っていたんだということを思い出しました。
そこを編集ではっきりと表わせたんじゃないかなと思っています。
東京でも展示したいなあ。

2016年11月5日(土)〜12月4日(日)
札幌駅前通地下歩行空間(チ・カ・ホ)
http://www.s-artstage.com/2016/artstreet

2016.08.27

「新しい愛の体験」レビュー

中尾拓哉さんが先月の美術手帖に書いてくださった「新しい愛の体験」のレビューがWebで読めるようになりました。
繊細なレビューです。ぜひ読んでみてください。
http://bitecho.me/2016/08/22_1086.html

2016.08.27

「わたしの穴 美術の穴」関連書籍ブックフェア @NADiff


8月28日からNADiff a/p/a/r/tで『わたしの穴 美術の穴』関連企画 BOOKFAIR「1970年の穴から現在を覗く」が開催されます。
それぞれが展覧会や作品に関連する本を選びました。私は何を選んだかというと、ボラーニョの『野生の探偵たち』と『第三帝国』でございます(´ー `)

展覧会の呼びかけ人だった石井さんが展覧会のあとに冊子を作りたいと言い出し、その石井さんとのSkypeでの会話からボラーニョをテーマにした『遠いデュエット』のアイデアが浮かんだり、そのあと『野生の探偵たち』を翻訳された柳原さんがたまたま『遠いデュエット』を観て、『第三帝国』の訳者あとがきにそのことを書いてくださったり、と、この「穴」にまつわる展覧会からはたくさんの予期しない出来事が生まれました。
そもそも石井さんから「穴」について何か考えたい、と言われたとき一番最初に思い浮かんだのがボラーニョのことだったのです。展覧会のときにはうまく消化できず、直接的に作品には結びつかなかったのですが、それがこのような形で繋がっていくとは思いませんでした。
今思い返してみても、この展覧会の成り立ちや動機は結構謎に包まれていて、ほかの参加者と何度話しても、「で、結局なんだったんだろうね?」とみんなイマイチわかっていないのです。
それこそが「穴」の捉えどころのなさなのだ、と言い切ってしまっていいのかよく分かりません。
ブックフェアは約1ヶ月間やっているそうなので、遊びにきてください。私も行きます。そして、関連書籍とともに、『わたしの穴 美術の穴』の冊子を眺めてみてください。独特の手作り感と、どこを掘ってるんだね?感があるかと思います。
この冊子には、すでにレア本のオーラをまとったインディペンデント感があり、うちに冊子の在庫が詰まった段ボール箱があるのですが、横目で見るとそこだけ重力磁場が歪んでいるように感じます。(嘘ですけど)

上に載せた写真は、榎倉康二、高山登、藤井博、羽生真が1970年に行った「SPACE TOTSUKA ’70」という展覧会を調査したときのもので、頭を掻いている桝田さんが金田一耕助みたいで面白かったので載せてみました。

http://www.nadiff.com/?p=2796

2016.07.23

「6時間の長い会話」

2016年7月27日(水)13:00〜19:00、地主麻衣子(from 東京)とミルナ・バーミア(from エルサレム / パレスチナ)による6時間の公開生放送をおこないます。
http://www.ustream.tv/channel/cMz6PXYbxBD

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◾ ミルナのステートメント
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6時間の長い会話:個人や集団における不安、関心事、願望などについて

今年、私は今回とは異なる内容の6時間のパフォーマンスをおこなった。マラケシュのカフェで6時間自動筆記を行い、筆記した内容を同時プロジェクションでみせるというものだ。そして今回は、東京で麻衣子とラジオの生放送の中で会話をすることになった。
この1ヶ月のあいだ、私たちは定期的に会い、バラバラになり、他者からさらに1歩距離をとってしまったかのようにみえる今の世界でどう生きるかについて話しあった。私たちはどちらもストーリーテリングに触発されて制作しており、そのことが私たちの個人的かつ職業的でもある友情の出発点になっている。

このパフォーマンスで私たちは、私たち自身を巻き込んだいまだ書かれていない台本の一部になるだろう。
ぜひ現場に観にくるか、ここにアクセスしてほしい。:http://www.ustream.tv/channel/cMz6PXYbxBD

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◾ 麻衣子のステートメント
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私とミルナは先月東京で出会った。彼女が私の映像作品を見て、連絡をくれたのだ。
私たちは何度か会い、さまざまなことを話した。
私たちはまったく異なる状況に生まれて、育ってきた。
お互いのことを話したあと、私たちはどちらも制作の上で「個人的な話」または「個人的な歴史」を語ることに興味があるということを見つけた。

「公開で、ぜんぶ話してみよう」

私たちはこの長い長い会話を、ただのおしゃべりではなく、ストーリーテリングとしておこなう、という意思をもってこのパフォーマンスをやることにした。

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◾ プロフィール
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Mirna Bamieh is an artist from Jerusalem/ Palestine.
She obtained a B.A in Psychology from Birzeit University in Ramallah (2002-06). M.F.A. in Fine Arts at Bezalel Academy for Arts and Design in Jerusalem (2011-2013). Ashkal Alwan Home Works study program in Beirut (2013/14).
Her work attempts to understand and contemplate the ever-shifting politics, while equally questioning notions of land and geographies of in-between temporality. Recently, her work looks more at scenarios that take the language of the absurd and the ironical and uses them as tools for political commentary. In addition to that, she is working on developing works that create situational performances that use storytelling as a medium for creating a personal relationship between the participants and the artwork.
She is currently International creator resident at Tokyo Wonder Site.

―――
地主麻衣子。東京在住、2010年多摩美術大学美術研究科絵画専攻修了。個人的な物語をテーマとしたドローイングや小説の制作から発展し、映像、インスタレーション、パフォーマンスなどを総合的に組み合わせた「新しい種類の文学」を創作する。主な個展に「新しい愛の体験」(HAGIWARA PROJECTS、2016、東京)、「おおきな口、ちいさな手 もしくは ちいさな口、おおきな手」(Art Center Ongoing、2015、東京)、主なグループ展に「リターン・トゥ トーキョーワンダーサイトレジデンス2015-2016」(トーキョーワンダーサイト本郷、2016、東京)、「Unusualness Makes Sense」(チェンマイ大学アートセンター、2016、チェンマイ)、「Zero Gravity」(Matadero Madrid、2015、マドリード)、「「仮想のコミュニティ・アジア―黄金町バザール2014」(黄金町、2014、神奈川)など。
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2016.07.19

「新しい愛の体験」のインタビュー&レビュー

吉田杏さんにインタビューしていただいた記事がTokyo Art Beatに掲載されました。
http://www.tokyoartbeat.com/tablog/entries.ja/2016/06/maiko-jinushi-a-new-experience-of-love.html

2016年8月号の美術手帖に、中尾拓哉さんによる「新しい愛の体験」の展覧会レビューが載りました。
http://www.bijutsu.press/books/2016/07/-201683dcgvr.html

2016.07.19

「わたしの穴 美術の穴」冊子が発売されます

去年参加した展覧会「わたしの穴 美術の穴」の冊子ができました。みんなでああでもない、こうでもないと試行錯誤しながら、完成までに1年半かかりました。冊子は「わたしの穴 美術の穴」展の記録であると共に、展覧会において参照された「SPACE TOTSUKA ’70」に焦点が当てられています。桝田さんが書かれた、70年代の美術や村上春樹の小説世界と、今生きる私たちの状況について考察したテキストは必読です。そしてお値段はお手ごろ価格の864円です。ぜひお手元に1冊お持ちいただけたら嬉しいです。

ご購入はこちらから
BLUE ART https://blue-art-publishers.stores.jp/items/57888fc39821cc6bbc005b86
HAGIWARA PROJECTS http://hagipro.theshop.jp/items/3636616
Maki Fine Arts http://www.makifinearts.com/jp/news/
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「わたしの穴 美術の穴」
2016年7月 発売 B5サイズ 56ページ 800円+税 初版800部
著者―石井友人
   榎倉冴香
   地主麻衣子
   高石晃
   桝田倫広
    
協力―スペース23℃
編集・DTP―櫻井拓
発行―アダチデルタ
Website: http://adachidelta.tumblr.com
発売―BLUE ART
Website: blueart-pub.com

・略歴
石井友人 ISHII Tomohito 1981年東京都生まれ。2006年武蔵野美術大学大学院油絵科修了。主な展覧会に、「引込線 2015」(旧所沢市立第2学校給食センター、2015)、「大和コレクションⅦ デイドリーム-つむがれた記憶」(沖縄県立博物館・美術館、2015)、「新朦朧主義」(Redtory Museum of Contemporary Art, Guangzhou、2015)、「複合回路 vol.6 認識の境界」(galley αM、2011)。 http://www.tomohitoishii.com

榎倉冴香 ENOKURA Saeka 1982年東京都生まれ。2005年多摩美術大学油絵科卒業。主な展覧会に、「アダチデルタ」(アダチデルタ、2016)、「NEW BALANCE #2」 (CAPSUL、2015)、「榎倉冴香展」(タカシマヤギャラリーNEXT、2014)、「eyes and glasses」(スプラウト・キュレーション、2013)、「あなたに会わなくなってから」(H.P.FRANCE WINDOW GALLERY、2013)。http://www.saekaenokura.com

地主麻衣子 JINUSHI Maiko 1984年神奈川県生まれ。2010年多摩美術大学大学院絵画専攻修了。主な展覧会に、「新しい愛の体験」(HAGIWARA PROJECTS、2016)、「リターン・トゥ トーキョーワンダーサイト レジデンス2015–2016」 (トーキョーワンダーサイト本郷、2016) 、「Zero Gravity」(Matadero Madrid、2015)、「おおきな口、ちいさな手 もしくは ちいさな口、大きな手」 (Art Center Ongoing、2015)。http://maikojinushi.com

高石晃 TAKAISHI Akira 1985年神奈川県生まれ。2010年武蔵野美術大学大学院油絵科修了。主な展覧会に、「地下水脈」(Maki Fine Arts、2016)、「早川祐太×高石晃×加納俊輔 三つの体、約百八十兆の細胞」(札幌大通地下ギャラリー500m美術館、2015)、「ignore your perspective 27(」Kodama Gallery、2014)、「 シャンポリオンのような人」(Kodama Gallery、2013)。http://www.akiratakaishi.com

桝田倫広 MASUDA Tomohiro 1982年東京都生まれ。早稲田大学大学院文学研究科美術史学コース修了。現在、東京国立近代美術館研究員。関わった主な展覧会に、「No Museum, No Life?―これからの美術館事典」(東京国立近代美術館、2015)、「高松次郎ミステリーズ」(東京国立近代美術館、2014-2015)、主な論文に、「うわさのベーコン―日本におけるフランシス・ベーコン受容の歴史のためのノート」(『フランシス・ベーコン展』、東京国立近代美術館/豊田市美術館、2013)。

2016.07.19

「馬が近づいてくる音 対話の記録」オンライン販売開始

2014年に黄金町バザールで発表した「馬が近づいてくる音」の対話をすべて収録した「馬が近づいてくる音 対話の記録」が、オンラインでご購入いただけるようになりました。
日英バイリンガルです。
http://hagipro.theshop.jp/items/3646306

2016.04.13

遠いデュエット

マドリードで制作した作品を展示します。ロベルト・ボラーニョという詩人の痕跡を追った「遠いデュエット」という作品です。
ボラーニョは1973年のクーデターと前後して祖国であるチリから逃げ、メキシコ、そしてスペインへと移動しました。そして2003年に病気のためスペインで亡くなりました。
私がボラーニョの作品に出会ったのは町田のリブロだったことは覚えているのですが、いつのことだったか思い出せません。でも何気なく「通話」というタイトルの小説を手に取って以来、彼の世界を見る目は私にとって1つの指針となりました。今回の作品はボラーニョを通して、今私自身が立っている場所について考えるものになっています。
トーキョーワンダーサイトで今週土曜から5月29日まで。
4月16日(土)15:00~アーティストトーク、17:00~オープニングがあります。
http://www.tokyo-ws.org/archive/2016/03/H0416.shtml

2016.03.02

『新しい愛の体験』の参加者募集

★募集★
公開撮影『新しい愛の体験』がいよいよ来週に迫りました。参加者を募集しています。作品の性質上、当日ふらっとお越しいただき対話に参加するというのが難しいので、参加ご希望の方は事前に地主までご連絡ください。
(観客としてご参加の場合、事前申込は必要ありません)
「愛」について話すということで、参加するのは若干ハードルが高いと思われるかもしれません。。。
しかし、過去の恋愛体験を根掘り葉掘り聞くようなものではありませんので、その点はご安心ください。もう少し抽象的な切り口で「愛とは何なのか?」ということを考えてみたいと思っています。
自分で書いてみて、『抽象的な切り口で「愛とは何なのか?」ということを考えてみたい』というのは何ともけったいなことだなぁと思いますが、そんなけったいなことをやりたいのです。
じつはチェンマイでも同様の作品を作りました。『A New Experience of Love』という作品です。Ongoingの公開撮影ではこの作品を発展させたものになると思います。
(参考までにチェンマイバージョンの抜粋映像はこちら) https://vimeo.com/157101478

A New Experience of love_introduction from Maiko Jinushi on Vimeo.

以下は、公開撮影の詳細です。
—–
公開撮影「新しい愛の体験」
2016年3月9日(水)~3月13日(日)
Art Center Ongoing
各日オープン18:00 スタート19:00
参加費:1500円
これは、カメラ(第2の目)を使った「新しい愛の体験」を模索する試みです。
期間中、作家(地主)は体験希望者とともにギャラリー内で撮影を行います。
「新しい愛の体験」 は観客に公開されます。
—–
思えば、思春期のころ、愛について知りたくて小説を読み始めた。
小説を読んでも肝心のところがよく分からなかった。今思い出すと面白いが、私が手に取ったのはゲーテの「若きウェルテルの悩み」だった。途中まで読み進めて、読むのをやめた。当時の私にはここには求める答えがないような気がしたのだろう。今でも表紙のデザインを覚えているけれど、最後まで読んだことはない。私は私が知りたい愛について教えてくれそうな小説を探しては読んだ。そして今もそれを続けている。
時々インターネットで愛について検索する。こんなことは馬鹿らしいと思いつつ、掲示板に投稿された相談とそれに対する答えを読み漁る。何時間もそれに費やしたあと、納得したような納得できないようなもやもやした気持ちを抱えたまま、止むに止まれぬ事情により読むのをやめる。(例えば、朝が来てもう寝なくてはいけない。もしくは、昼過ぎになりそろそろ本当に起きなくてはまずい。など)こんなことをしても時間の無駄なことは分かりきっていて、自己嫌悪になるけれど、これを数ヶ月に1度はやってしまう。
愛とは何なのか?
私はなぜ他人が定義する愛を知りたがるのか?
私はカメラを通して人と話すとき、一番深くコミュニケーションできるような気がしている。愛について面と向かって誰かと話すなら、たぶんカメラ越しにしかできないだろう。
そうしないと緊張してとてもそんなこと話せない。
今回の公開撮影では、カメラを通して、愛についてあなたと話してみたい。
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